今日は、お子様のお気に入りの絵本を活用して英語を効果的に学べる方法をお伝えしたいと思います!
絵本も、良質なものでハードカバーだと1冊1,600円~2,000円近くするものもあります。
ですから、お家で英語を学ぶための全ての絵本を購入する必要はないと思います。
が、内容も良く、英語版だけでなく日本語版も出版されていて、お子様が特に気に入ったものは、1種類で構いませんので英・日両方を購入し、使用されることをおすすめします。お子様が暗唱できてきた場合には、読める箇所はお子様に読んでもらうのもいいですね!
絵本で英語を学ぶと言っても、英語だけでなくストーリーからの学びや感受性の醸成も楽しみなことなので、親御さんがまずは日本語版で、「このお話いいな~」と思うこと・お子様が目をキラキラさせていることが大事だと思います。
私が家庭でもレッスンでも使用している絵本は、「The Rainbow Fish」(にじいろのさかな)です。
著者のマーカス・フィスターさんの美しい色使いは、絵本を眺めているだけでもうっとりします。
また、日本語版は詩人の谷川俊太郎さんが書かれていて、とてもやさしい言葉で溢れています。
保育園や幼稚園に通われているお子様の多くは、1度は読まれたことがあるお話ではないでしょうか。(教室の生徒さんも読んだことがありました)
それでは早速、具体的な使用法をご紹介します。
1. 日本語版でストーリーを楽しむ
2. 英語版で、すでにお子様が知っているストーリーを読み直す
1→2は1日後でも、直後に続けて、でもどちらでもokです。
大切なのは、これを何度も繰り返すことです。
しかし、ここからがさらに大切です。
何度も繰り返すためには、お子様が楽しめること・辛く感じないことが大切なので、
間違っても「英文法の説明」はやめましょう(笑)
親御さんに「英語得意意識(特に大学受験英語)」がある場合ほど、やってしまいます。
こどもたちは、大人が思っているよりずっと、すぐに覚えます。
お子様が好きなセリフや、好きなシーンを何度も英語で読んであげるのも良いと思います。
この方法には教育心理学的な裏付けがあり、
「新しい知識を獲得する際は、既有知識(きゆうちしき)と関連させると知識の定着率が上がる」という理論を利用しています。
教科をまたがっている知識にも、どんどん利用できるものです。
例えば社会科の地理の知識などは、理科の基本知識が必要なものも多いですよね。
(地形や天気、海流など)
日本語(国語)と英語も既有知識を利用した方が定着が促されると私は感じています。
是非、親御さんの得意なジャンルで、この「既有知識」をうまく活用してみてくださいね!
ところで、さきほどご紹介した「The Rainbow Fish」ですが、様々な読み取り方があるようで、それもまた学びになるのかな、と思います。
このお話は、自分の大切なうろこを仲間にあげて孤独でなくなり友達ができる、というストーリーなのですが、「それは自己犠牲ではないのか?」などの考え方もあるでしょう。
お子様の年齢に合わせて、色々なことを話しながら読むのも、また面白いですね!
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